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【少しマニアックかも】果糖の反応性ゆえの危険性



最初に、マニアックな言葉がたくさんでますが、要はブドウ糖より果糖の方が危険だよというお話です。 以前、老化の種類というところで、タンパク質の糖化が老化の原因の一つであると記載させていただきました。 糖尿病の原因はブドウ糖=グルコースです。なぜなら、糖尿病は、高グルコース血症だからです。 果糖=フルクトースは、すぐに肝臓で代謝されるため、長く血中に存在できないともお話させてもらいました。 肝臓は、基本的に人体に有害なものを除去する臓器です。 結果、果糖は人体に有害であるから、すぐに代謝されるとも考えられます。 同じような糖で、何故こんなにも扱いが違うのでしょうか? それは、果糖の反応性の高さに由来します。 水中では、ブドウ糖も果糖も、環状と鎖状の遷移状態を取ります。 分かりやすく言うと、両方ともカチッとした、輪っかの状態と、 ふにゃふにゃした鎖の状態を行ったり来たりしているということです。 ブドウ糖も果糖も、メイラード反応と呼ばれるアミノ酸との反応を起こします。 これは、アミノ酸のアミノ基(NH2)と、糖のカルボニル基(C=O)が求核反応で、くっつくことで起こります。 ちなみに、環状状態の糖は、カルボニル基を持ちませんが、 鎖状の糖は、カルボニル基を持ちます。 つまり、鎖状の存在率が高いと、水中の糖がカルボニル基を持つ状態が長く、 アミノ酸のアミノ基との反応する確率が上がるということです。 そして、ブドウ糖と果糖では、果糖の方が、鎖状状態の安定性が高い、 つまり、鎖状で存在する確率が高いのです。 よって、糖化タンパクで老化や万病の原因となる最終糖化産物AGE’Sを作り出す確率は、果糖の方が高いことになります。 つまり、血中で果糖が存在することは、老化促進や病気発症のリスクが上がるため、果糖はブドウ糖と比べ、肝臓ですぐ代謝されると考えられます。 つまり、果糖は血中で存在すれば、AGE’Sを作り、肝臓で代謝されれば、脂肪となり、肝臓で作られる悪玉コレステロールの原料となるということです。 つまり、果糖を常に余らせない運動習慣がある人が、 果糖による老化を防ぎ、健康で若々しくいられる要因の一つであるともいえるのです。 そんなに果物食べないし、そんなに果糖は摂っていないよと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、皆さん、思った以上に果糖をよく摂っている可能性があることについて、またお話したいと思います。



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